縮んだ気がする
物を持ち上げる時に腰が痛む
腰骨粗鬆症になる原因とは?
常に骨は新陳代謝が行われています。
新しく骨を作る「骨形成」と古くなった骨を溶かして壊す「骨吸収」を繰り返しています。
骨粗鬆症は特に閉経後の女性に多くみられます。
なぜなら、女性ホルモンのエストロゲンは骨吸収(古くなった骨を溶かして壊す)を緩やかにする働きがあります。
しかし閉経後はこのエストロゲンが減少する為、骨吸収(古くなった骨を溶かして壊す)のスピードが骨形成(新しく骨を作る)を上回ってしまい骨がスカスカになってしまうからです。
他にも考えられる原因
(運動不足や
栄養バランスの悪い食習慣)
別の病気の影響
検査や診断について
1. 問診
現在治療を受けている病気や既往歴、薬の使用状況、生活習慣などをお伺いしながら、体に痛い所はないかもチェックしていきます。
2. レントゲン検査
骨の変形度合いや骨折、腫瘍の有無、骨粗鬆の症状が出ていないかなどを詳しく調べます。
3. 骨密度検査(※4ヶ月に一度の検査になります)
骨の量を調べる方法に骨密度検査があります。
骨密度は骨を形成するカルシウムやミネラルなどが、どれくらい骨に含まれているかを測定します。
検査方法は、DXA法、超音波法、MD法などがあります。
DXA法
エネルギーの低い2種類のX線を用いて全身の骨密度を測定します。
測定にかかる時間も短く放射線の被曝量も少量で済みます。
骨粗鬆症による骨折が生じる部位(腰の骨や脚のつけ根)の骨密度を正確に計測できます。
メリット:骨密度が一番正確に測れる
デメリット:他の検査法に比べて料金がかかる。1割負担の場合450円
超音波法
かかとや脛(すね)の骨に超音波をあてて測定します。
簡単に検査が出来るのとX線を使用しないので妊娠中の方でも測定が可能です。
メリット:安い1割負担の場合 80円
デメリット:簡易的なものなので精度がかなり低い
MD法
X線を使って検査します。
手の骨と厚さの異なるアルミニウム板を同時に撮影します。
骨とアルミニウムの濃度を比べて骨密度を測定します。
こちらも簡単に計測できるのでDXA(デキサ)装置のない医療機関を中心に普及している方法です。
メリット:ベットに寝る必要もなく気軽に受けられる
デメリット:超音波よりは精度は多少上がるが、DXA法と比べると精度が低い
当院では、4ヶ月に一度の大事な検査と位置付けております。
薬の効果を正確に計測する為、患者様の負担は少し上がってしまいますが、一番精度が高いDEXAを用いた骨密度検査機器を導入しております。
検査の結果、健常成人の平均値の70%以下の方が骨粗鬆症と診断されます。
※ただし、圧迫骨折など脆弱性骨折がある方は80%以下になります。
4. 採血検査
骨の代謝は「骨を作る能力」「骨を破壊する能力」のバランスが大事です。
採血によりそれを確認し、適切な治療薬を選択します。
また、骨粗鬆をきたす他疾患の有無や治療に伴う副作用の有無の確認、治療効果判定のため定期的に行います。
治療法
骨粗鬆症の治療は、骨密度を高めて骨折を防ぐ体を作っていく事が大切です。
その為、薬物治療を中心に食事療法や運動療法を並行して行い、生活習慣を改善して骨密度を高めていきます。
1. 生活習慣の改善
運動療法
骨は運動を行って体に負荷をかけることで徐々に丈夫になっていきます。
さらに筋肉を鍛える事で体を支える機能が上昇し転倒防止に繋がります。
激しく運動をする必要はなくウォーキング、ヨガ、エアロビクスなど軽度~中程度の運動が効果的です。
当院では理学療法士による運動療法指導も行っております。
食事療法
ビタミンD(サケ、サバなどの魚)、ビタミンK(ほうれん草、納豆など)、カルシウム(牛乳、小魚など)を多くとるよう食事指導を行います。
2. 薬物療法
・骨の吸収を抑える薬。骨が溶け出すのを抑えます。
内服薬:女性ホルモン製剤(エストロゲン)、ビスフォスフォネート製剤、SERMなど
注射薬:デノスマブ、カルシトニン製剤など
・骨の形成を促進する薬
内服薬:ビタミンDやビタミンK製剤など
注射薬:テリパラチド(副甲状腺ホルモン)など
ラグビー日本代表選手や、筑波大学ラグビー部、流通経済大学ラグビー部のチームドクターを務めている医師が診療を担当します。
トップアスリートが受ける治療や、スポーツリハビリ、トレーニングノウハウをご提供する事で症状の改善や再発予防、健康な体作りが可能です。
レントゲンやエコー、MRIに加えて、姿勢や動作の悪い癖も検査して、症状の原因を明確にしていきます。
その為、症状を改善するまでの時間も短くなり、動作改善も行うので正しい体の使い方が身に付き再発リスクを下げる事が可能です。
リハビリ室のみで約100㎡あります。
その為、ベットの上で行うリハビリだけでなく、鏡を見ながらの動作、姿勢の分析や改善、体操やマシンを使った運動や筋トレまで様々な運動療法が可能です。
なおリハビリ後には、1人1人の体の状態にあったパーソナルトレーニングを10分間受けることができます。
アスリートから子供、ご高齢な方まで幅広い年齢層の健康な体作りをお手伝い出来ます。
静かな環境で集中してリハビリを行いたい方の為に個室も完備しております。
ご希望の方はお電話でご予約頂くか、ご来院時に受付までお申し付けください。
※個室利用は別途料金がかかります。(2,000円)
小さなお子様がいるママさんも安心して治療が受けられるように、施設内に託児室を完備しております。
毎日の育児や家事で、体のあちこちに痛みが出ているママさんも通院しやすい環境を整えています。
さらにご家族連れでお越し頂いた場合でも、別フロアに落ち着いた雰囲気のカフェがございますので、 治療の間はこちらでお待ち頂く事も可能です。